「ヘイトフル エイト」

 週刊文春の映画評で星4つ、5つの映画があったので見てきました。「ヘイトフル エイト」、クエンティン・タランティーノ監督、実に映画をよく見ている若い人もこれを見たいと言っていましたから、火曜日の昼に出掛けて来ました。

 タランティーノ監督の評価はいろいろ聞いていますが彼の作品を見るのはこれが初体験。映画の背景、時代は南北戦争の数年後、お尋ね者の賞金稼ぎが二人、吹雪に追われる原野で遭遇、嵐をやり過ごすためミニーの洋服屋というロッジに避難します。

 そこには先客がいてそれぞれ何かいわくがありげ、やがて最初の殺人、疑心暗鬼の中謎解きと次の殺人が起こるという密室劇。1時に始まって4時に終わるという長尺、寝不足で出掛けたため居眠りするのではないかと心配しましたが杞憂でした。

 こういうドラマは伏線を見逃すと意味がありませんからせりふの一つ一つ、映像の細部に至るまで耳をそばだてスクリーンの細部に注意を払って見つめます。台詞は機関銃の弾の様に飛び出してくるものではなくゆっくりしたものばかりでしたからかなり頭の中に入りました。

 映像はチャプターに分割され監督の目線、意図ともにドラマをたどれます。それで、と観客はチャプターの終わり毎に肩の力を抜き次の展開に向かって行けます。こういう構成は初体験かな?だから眠くならずに済んだのだかも知れません。

 ヘイトフルはどう訳しますか、唾棄すべきとか、どうしようもないとか、憎たらしい、忌々しい、救いようのない奴らとでも。一筋縄ではいかない設定の役を、8人それぞれが実によく役に成りきって演じるものですから最後まで映画に入り込めたのでしょう。

 舞台は雪の広野と吹雪に閉じこめられたロッジ、馬小屋だけですから舞台劇の趣もあります。ただ暴力シーンはかなり衝撃的、タランティーノ経験者には免疫が出来ていても、初心者には些か引く場面が続きます。爽快感も含んでいる分評価に戸惑います。

 まぁ、でも3時間飽きなかった見応えだけでもお金を払って観た価値はありました。もう一回見てみたいですね。台詞の一つ一つを吟味しながら監督の言いたかった事を反芻するのも映画の楽しみです。この際監督の意図と外れたって問題なし。

 主人公の懸賞金ハンターは黒人、これに絡む元南軍の将軍、同じく南部で黒人殺戮を繰り返してきたギャングの一員であった保安官候補、伏線に浮かんでくるメキシコ人、何故かイギリス人、人種間の憎悪も織り込まれています。

 そういえば何処かの国でも「ヘイトを許さない」とか云って被害者ぶる動きを目論んでいる一群がありました。ヘイトスピーチってここ1年の間くらいにマスコミで喧伝されるようになった不思議な現象ですね。あれ流行らせようと画策して繰り返していますね。

 不自然に感じて仕方がありません。何か人権擁護法案が目立たなくなったのと時期を一にしていませんか。つまり人権擁護法案の意図するところが暴露されて、新しい目眩ましが必要になり考え出されたもののように思えて仕方がありません。

 被害者の事を考えたら非道い事を言うのは止めろという一見人道的に見える口封じ、奇妙な事にそう言ってるのは半島系の人達ばかり。ここいらにこの動きの裏側が透けて見えます。ネットで今ボロボロと様々な事柄が明らかにされて焦っているのでしょう。

 このヘイトと映画の人種間ヘイトと、折しも大統領候補のトランプ氏ははっきりメキシコ人の不法入国に異議を唱えています。世界中で問題となっている移民問題、それはとりもなおさず国家とは何かをを考えざるを得ない問題点。

 口当たりの言い言葉だけで物事を進めるのはいずれ禍根を残します。映画の暴力シーン、グロテスクだけれどそれに正当性を感じてしまう観客がいます。自分の事は自分で守るというアメリカにおける正義、確かに世界は腹黒い国ばかりですし、いろいろ考えてしまいます。


 
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 毎年見事な花を付けて楽しませてくれる牡丹の木、1週間ほど前から新芽が出ているのに気が付きました。
 今年もきっと沢山の花を付けて道行く人達の目を引きつける事でしょう。

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