まともな記者だって居るとは思います

 少し前(3/23)の中日新聞に、「論説委員が聞く・考える広場」という1面を使った頁があり、この時のテーマは「南シナ海 中国vsASEAN」、名古屋学院大学の鈴木教授と論説委員が一緒に考えました、という企画。
 

 新聞側は加藤直人論説委員、この人はしばらく中国特派員をやっていた人。中日新聞は新年を迎えると毎年、各部の記事責任者が抱負を語る見開き2頁の記事を用意します。中国担当の加藤記者も何年か書いていました。

 これと、時々拝見する中国発の署名記事と併せこの記者は私流に見るとまともな記者だと感じていました。今回の記事でも、南シナ海において中国が力による支配を見せる中、日本にとっても重要な海上航路を、どう平和なものにして行くかを考察していました。

 もちろん無法は中国側で、南シナ海を囲むASEAN諸国は弱小ゆえ人工島建設をされても強くは抗議出来ない。日米にとっても自由な安全航行の妨げ、中国はASEANとの間で2002年に領有権紛争を防ぐ為の行動宣言を打ち出していました。

 しかし法的拘束力がない為更に行動規範の策定を求め中国も3年以内の妥結を表明。ま、云うだけなら何とか、この先は不明です。そういう情勢に対し日本はASEANと緊密に連携しろ、というのが結論。中国は横暴だろうというトーンの上にある記事です。

 何かと特亜に融和的な中日(東京)新聞にしてはチクリと突ついた部分もある記事だと思いました。記者は何人も居るのだし全部が反日記者ばかりではなくこう云う記者も居ると云う事でしょう、長谷川幸洋という保守派論説副主幹も居ました。

 wikiを見ると、編集部内で「君には社説は担当させない」と通告され干されていたようで、確かに中日(東京)の左傾姿勢とは相容れない人でした。左翼層は日頃「多様性」云々を口にしますが、あれは口ばっかりで自分達は独善、排他的、教条的な同調を強要します。

 中国や北朝鮮を見れば共産党政権は独裁、意に染まぬ異分子は抹殺され言論の自由などは無いって事は明らかですから、特亜にシンパシーを感じている編集部が長谷川幸洋氏を排斥したのは判りやすい。そりゃ社説が迷走しますからある意味当然。

 ただ今はネットでそうした内部事情までもが可視化され冷ややかに見つめる事も出来ます。新聞社の論説はその時々の社内力学で動くと、その力学も純粋に思想偏在もあるだろうし、お金になるから、何処かから資金注入があったからという下世話なものも有るんでしょう。

 中日と並んで左の代表格朝日新聞、ここだって中には至ってまともな記者はいるでしょう。ネットをあちこちしているうちにぶつかったメールマガジン、書いてる人は元朝日新聞の記者だった人。自分が現役記者だった時に行われた慰安婦報道。

 直接関与はしていなかったけれど慰安婦記事を書いた記者は同僚であり上司。32年も経ってから記事の取り消しをした事についての検証をしています。古巣への愛着、後輩たちへの気遣い、やり切れない思いを込めて振り返っています。

  慰安婦報道、32年後の記事取り消し 

  慰安婦報道、一番の責任者は誰か 
 
  慰安婦報道、まだ嘘がある 

 こういう意識を持つ人がいたにも拘らず朝日はジャーナルではなく物語の世界へとはまり込んでしまった。

  朝日新聞、憲法と心中することに決めたってよ 

 この記述の中に朝日新聞内で憲法改正についての議論があり、改憲もありとする記者に対し護憲派の論説主幹は、「君たち国際派が何と言おうと、私の目の黒いうちは護憲の主張は変えない」と云って憲法記念日の社説は護憲派のものになったとあります。

 論説トップの問答無用、社内力学で方向は決まる。まぁこれは仕方がない、朝日新聞は営利企業だから書いた内容で購読が変化すると判っての上での事。幸い今はネットがありますから記事の中身は検証に晒されます。具合が悪けりゃ方向変換だって可能です。

 新聞がその程度のものだと理解して読めば害は少ないけれど、朝日新聞の権威は未だに通用する一定層があるから厄介です。この元論説委員のメールマガジンを読むとこの人がジャーナリストである事は判ります。問題意識を持って記事を書いている。

 マガジン全体に目を通すに意見の違うところもありますが、こういう意識を持つ記者の意見が紙面に出ていたら朝日が起こした慰安婦問題は起こらなかった。でも起こった。そこが他の新聞も含めマスコミの問題であり闇でしょう。

 
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 明け方までに雨は上がって、空は晴れてきました。
 今日は桜一斉に咲き始めるでしょう。
 

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