「嘘だらけの日独近現代史」 倉山満著

 我が家には実に立派な地球儀があって、居間に鎮座しています。教育関係の施設にでも置いてありそうな不相応なものがある訳は、多分お役御免で処分され300円の捨て値の値札が付けられて古書店の店先に放ってあったからです。

 緯度、経度の枠金具が付いていて、まともに買ったら3~4万はするでしょう。それが捨てられてしまったのは1989年にベルリンの壁が崩壊し、以降東西ドイツ、ソ連、という国がなくなり世界地図が変わってしまったからなんだと思います。

 家人はこれを見てると、使えない地図見てもしょうがないとケチを付けますが、イヤイヤ、これは貴重な時代の記録なんだと時折地球儀を回しています。実際今の地球儀では載っていない竹島、尖閣、北方領土もシッカリ日本領土として記録されています。

 ドイツは東と西に色分けされ描かれています。更にいえばバルカン半島の一角にユーゴスラビア、チトー大統領の死あたりまでは1つの国であり、地球儀に1つの色。今は幾つもの国に分裂しています。1991年のクロアチアの独立から始まったユーゴの解体。

 六つの共和国、五つの民族、四つの宗教、三つの言語と称されて1992年から3年続いたボスニア紛争。この折の民族間憎悪、殺し合い、強姦、ジェノサイド、当時のニュースではあまり知らされなかったけれど凄惨、悲惨。

 ネットを探せば1990年代に実際に行われていたおぞましい事実が一杯出て来ます。バルカン半島は、今は東南ヨーロッパという呼び方もされている様ですが、欧州の一部。ヨーロッパという地域は宗教も絡んで複雑な覇権の歴史を含んで今に至っているんですねぇ。

 「嘘だらけの日独近現代史」という倉山満の新書を読み終えて、読後記でも書こうと始めたんですが、神聖ローマ帝国あたりから始まるドイツの近現代史は、フランスの歴史でもあり東欧諸国のそれでもあり、ロシアのそして英国の歴史でもあり、

 本を読んでいくと欧州の民族、宗教の複雑な絡み合い故の混沌、だから理想としてのEUが出来たとも云えますが、ドイツ一人勝ちで欧州内格差が露わになって、争いの火種はくすぶっている。ドイツ国内、他国にも移民問題、イスラム問題もあるし。

 中国に入れ込んでいる件、これも問題がありますね。倉山満の言を借りればドイツとは、1,生真面目。2,勢いに乗る。3,詰めが甘い。と看破。その所為でユーゴ紛争の端緒を切ったと本の中で云われてるし、この先どうなって行くのか。詰めが甘いらしいから。

 つくづく争いの種は尽きません。東アジアでも中国がのさばって来て世界を統べる野望丸見えだし、あまりに傍若無人だから媚中オバマの後始末にトランプアメリカが気色ばんで、米中にらみ合い。北朝鮮の核開発、ミサイル発射。

 中国の沖縄へのチョッカイ、その抑止力の米軍基地を追い出したい沖縄県政。北朝鮮と統一して核持ち国家として日本と対峙したいらしい韓国。それに呼応している日本の政界一部。北方4島手放す気まったく無さそうなロシア。

 そりゃ安倍総理が必死になって世界を駆け回るわけです。自分で自分の手を縛って、自分の国を守る武力を使えない様にしているんですから馬鹿げた話です。アメリカ軍がいなかったら今頃中国の日本省、下手すりゃ北半分はロシア領。

 読後評になっていませんけれど、欧州各国は神聖ローマ帝国以降民族間での争い絶えず、近世に入って第1次世界大戦を経験しすっかり懲りたはずが再び戦火。先進国西欧に於いてさえ愚かな間違いの繰り返しをしているんだと云う歴史を示しています。

 で、反省して平和になったかと云えば相変わらず争い事はなくなりません。理想は掲げてあるんだけれど現実はそこに到達しえない。著者倉山満はこの本の最後に、

 世界に冠たる国を築いた日本、しかし今落ち目。それは正論が通らない国になってしまったからだ。何時になったら正論が通る国になれるのか。それは日本人が賢く、強くなった時以外ないだろう。まず賢くなろう。

 と云っています。ま、日本人は十分賢いと思いますが、賢い判断を下す前提として与えられた情報が事実であり正確なものである事が必要でしょう。今のマスコミはそれを与えていない。どころかねじ曲げて報じている。

 ここが一番の問題だと思うんですけどね。憲法を改正しましょう。自分の国は自分で守る気概を持ちましょう。外国スパイ勢力は追い出しましょう。サッサとそうしないと本当に中華人民共和国日本省になってしまいます。

 前エントリーにコメントを頂いたものだから話が現在の日本の安全保障に傾いてしまいました。この本借りたものだから返すとして、1冊購入していおきましょう。欧州は一筋縄ではいかない歴史を抱えているんだと云う事が良くまとめられています。

 日本の歴史もこれに対比させて見なければ正しい理解とはならんでしょう。先の大戦、とかく日本は悪く云われるけれど、欧米も大概でしょう。独、仏、英、露、その他も狡いし強か。

  バルカン半島の先っぽ、ギリシャ、第2次大戦での損害賠償を払えと、何処かの半島国家と同じ様な事を云わいだして、倉山はこの本でドイツは全てをナチスの所為にして知らん顔してると書いています。どっちもどっち。

 ナチス占領に対する賠償金 独に請求へ ギリシャ  (NHK)

 
 
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 昨日は気温低めで風が強かった。山の上から御嶽山、この時期には珍しく見えました。1300米の伊吹山はもう雪はないけれど御嶽山はまだ白かった。

 
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 降りる途中、小鳥が前を横切り枝に止まる。カメラ構えてモタモタするうち飛んで行ってしまう。
 飛んでいった先を見るとまだ居ます。望遠で撮影。撮ったと思ったんですがこれでは駄目です。
 全体にぼやけて鳥にピントが合っていません。安く買えたカメラの所為にしてしまうww。
 
 鳥の名前、拡大すると青い色が、お腹は白かったし、勝手にこれはオオルリにしておきます。

 

この記事へのコメント

2019年05月08日 12:02
どうも最近は自分のブログよりもここにコメントをすることの方がメインになってしまいました(笑)
まぁ、戦後レジームの中で日本はどんどん正論の通らない国になっていったとはいえるでしょう。その意味で戦争に負けたというのは本当に大きいことです。植民地支配を受けているアジアを解放すると言う正論が、日本においては悲惨な結果になってしまったのですから。現実にはその正論は勝ったともいえるのですが、そのことを日本人は感じられないようにされている。
日本人は十分に賢く、強いと思います。しかし、その賢さ、強さが今までと全く方向の違うものを要求されている。やはり、これは大きな歴史、自然や地政学などを基に考えなければならない。日本人は縄文時代からの10000年以上の長い間、脅威いえば自然からのものであり、他国や他民族の侵略をほとんど受けたことがなかった。台風、地震や津波、火山噴火といった自然との闘いだったのです。閉じられた島国での単一民族の中で互いに信頼し、助け合い和を尊ぶということが日本人の特質です。その中で情報の正確さは当然のことであり、それで他人を騙すなどということは考えもしなかった。それが江戸時代まで続いてきたのですから、つい最近のことです。しかし.明治維新以降の開国により、世界のただ中に投げ込まれてしまった。この世界とは強さがものをいい、謀略や騙し合いの狡知にたけたものが生き残る世界です。日本人のDNAに逆らうこれらの傾向に、まだほとんど対応できていないといえるのでしょう。平和主義者の大きな傾向の中にこの現実を認められない、そのような病的な現実逃避があるのではないでしょうか。意識的に敵性外国勢力に加担する外患誘致勢力は完全な敵ではありますが、その敵にこのような日本人の特質を逆手に取られ利用されているといえるでしょう。
2019年05月08日 12:03
日本人の賢さ、強さを現代にどう対応させていったら良いか、本当に難しい問題ですが、このようなネットの活動によって正しい情報と方向性を見いだせれば良いと思います。現実問題、まだまだマスメディアは強いですからね。頑張らねばならないと思います。

2019年05月08日 18:24
イオンのバベル さん
 ブログに対する意見、異見、他の視点、気が付かなかったり云い足りなかったり、補完して頂いてるんだと有り難く拝見しています。
>このようなネットの活動によって・・まだまだマスメディアは強いですからね

 まだ強いですね。だから小さな声でも繰り返し上げて行くしかありませんね。このブログ始めた時から殆どマスコミ批判なんです。時折マンネリを自分でも感じる事もあって、モチベーションが落ちる事もあるのですが、でもこの繰り返すって事はとても大事な事だとも思うものですから繰り返すww。
 上記コメント、日本は昔からガラパゴスだったんですね。独自の素晴らしい特質を獲得してきたんだけれどそれは島国文化。大陸国の侵略日常茶飯事だった国とは考え方モノの見方に違いがあって、明治以降世界と付き合ってきてはいるけれど10000年もの歴史に刻まれたDNAはそう簡単に方向転換出来ないと、指摘されている通りだと思います。それは弱点、同時に優れた資質。皮肉ですが、幸いな事にその弱点を突いてくるヤナ国がお隣にあってしつこく不愉快な事を仕掛けていますから、対応の仕方、ノウハウ少しは判ってきたんではありませんかww。大分痛い思いもしたけれどこれは授業料。一遍には無理だから少しずつ、一歩ずつですね。
コメント有り難うございます。