谷川俊太郎へのインタビュー 

 昨日長崎に原爆の投下された日。75年目を迎え広島の時と同じく新聞紙面、テレビその他、この話題を取り上げています。中日新聞9日の紙面は1面に谷川俊太郎のインタビュー記事要約。後ろの紙面で全文掲載。

 ネット記事は会員しか読めないんで以下の前半部分だけ、

 詩人の谷川俊太郎さん(88)は、平和への思いを、自らの言葉で詩に込めてきた。戦後七十五年を迎えたこの夏、中日新聞のインタビューに応じ、毎日の生活を地道に続け、その生活を守ることしか戦争反対の道はないと語った。

 父は法政大総長も務めた哲学者、徹三さん=愛知県常滑町(現・常滑市)出身。谷川さんは満州事変が起きた一九三一年に東京で生まれ、四五年五月の「山の手空襲」を体験した。「戦争に対する不安というのはずっとある。反戦の詩とかそういうのを書くのは自然な流れだった」

 年を追うごとに「戦争ってのはなくならない」と確信するようになった。世界中でテロ行為的な戦争が次々と起きる。リモートコントロールで爆撃できるドローンのように、新しい技術はすぐに兵器に応用される。そんな現実にぶつかっても、反戦の思いは変わらないという。「どんなに正義をふりかざしても、人が人を殺すのは自分にとっては嫌」と話す。

 日本の戦後については「ずっとまあ、一応、平和だった。我々の日常生活ってのは平和がまず先」と振り返った。
 

 中日(東京新聞か)が期待した記事にはならなかったんじゃないかと、かと言ってボツにする訳にも行かないからなんか中途半端な終戦を振り返る企画の記事で終わってますね。

 ・・毎日の生活を地道に続け、その生活を守ることしか戦争反対の道はないと・・

 もう88歳になる人に何を期待したんでしょう。返ってきた答えは意味不明。といって突っ込む事でもないし、谷川俊太郎の方も答えに困ったんじゃないんですかね。まぁでも教条的な平和論を語って反日新聞の宣伝に協力するよりは訳の判らない答えの方がまし。

 谷川俊太郎の事は嫌いじゃありませんよ。一度山手線の電車に乗り合わせたとこがありました。入り口付近の吊革に掴まって立っていた。すると前あたりに座っていた若い男が何やら大きな声でブツブツ云いだした。

 乗り合わせた時から谷川俊太郎に気が付いていたのでどうするか見てたら、顔は背けながらその場所を離れないで若い男のおかしな行状を観察するかのごとき体。やがて何処かの駅に着いて谷川俊太郎は降りて行きました。

 それだけの事なんですけど、その頃彼の詩集を買って読んでたし、週刊朝日では「PEANUTS」の連載翻訳をしてそれも読んでいましたから谷川俊太郎はあの若い男の事をどう見てたんだろうとしばらく勝手に想像してたりしました。

 週刊朝日に連載されていたスヌーピー、チャーリーブラウン、ルーシーその他の面々のセリフを読んで「PEANUTS」の世界に入り込みましたが、その水先案内人としての評価もあります。子供向けの言葉遊び歌なんかもいい大人なんだけれど楽しみましたね。

 その頃買った詩集ってのは「夜中に台所で僕は君に話かけたかった」幾つかの詩はピンときて幾つかの詩は良く判らない。幾つかの詩の中の短い言葉、フレーズに惹かれるものもあってそれをピックアップして反芻したり、今も本棚にあるから好意的に見てますよ。

 詩集の中にオスカーハマーシュタインⅡの詩をそのまま訳したのがあって、「私のお気に入り」”these are the few of my favorite things”
ジュディ・ガーランドが歌ってたしジュリー・アンドリュースも「サウンド・オブ・ミュージック」の中で歌ってた歌。

 ただ訳しただけなんだけれどなぜこの他人の歌をそのまま自分の詩集に載せたのか。しばらく経ってこれは永六輔に対する皮肉なんじゃないかと思いだして、何でかというと永六輔はこの詩を本歌取りして作詞してるって谷川俊太郎は云いたかったんではないかと思ったわけです。

 70年代、相良直美が歌ってヒットした「私の好きなもの」

 ボサノバのリズム
 夜明けの渚
 レモンの切口
 洗いざらしのブルージーンズ
 三味線のつまびき
 トワイライト・タイム
 みんな好きだけどあなたが一番好き
 好き 好き あなたが一番好き.
  Love you I love you あなたが一番好き
 
 オスカー・ハマーシュタインの詩の、好きなもの、お気に入りを別のものに置き換えたら洒落た詩が一つ出来ちゃった。
 
 Raindrops on roses
 And whiskers on kittens
 Bright copper kettles
 And warm woolen mittens
 Brown paper packages tied up with strings
 These are a few of my favorite things

 バラにかかる雨粒
 子猫のひげ
 磨いた銅のやかんや
 あったかい羊毛のミトン
 紐で結んだ茶色い紙の小包
 それがわたしのお気に入り

 この詩集の中で谷川俊太郎は交友のある知人に弱虫とか云ったり友人の武満徹を俎上に載せて「きみは女房をなぐるかい?」なんて詩書いたりしてるし、だからあれは永六輔への揶揄なんだろうなと思ってます。

 といって自分は永六輔の仕事を否定するものではありません。立派な仕事を残したと思っています。誰にだって個人にはいろんな側面があって、一つ取り上げて意に染まないからと全否定するものでもありません。

 相良直美の歌だって見事な換骨奪胎、洒落た日本味のボサノバに仕上がっています。本歌取りっていう和歌の伝統もありますしね。

 
 
IMG_20200810_075551.jpg

 今日は山の日なんだそうで、祝日だから国旗を掲げました。晴れて、青空に日の丸はきれいですね。

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント