「大いなる西部」 500円DVD 

 ホームセンターのワゴンセール、旧作DVDを久し振りに探したら、西部劇の「大いなる西部」があったので買ってきました。1958年製作のアメリカ映画、観た覚えはあるのですが内容は西部開拓史とごっちゃになってよく覚えていません。

 お馴染み500円DVD、目ぼしいタイトルは大体購入して同じものばかりが並び、変わりばえしなかった中久し振りの「新」旧作です。見始めて途中からあらすじ等思い出しました。学生の時に見てその当時でも旧作、だから懐かしい顔ぶれの出演者たちです。

 監督はウイリアム・ワイラー、代表作に「ベン・ハー」 「ローマの休日」、主演はグレゴリー・ペック、(両者とも故人そして以下も同じく)、チャールトン・ヘストン、ジーン・シモンズ、チャック・コナーズ、バール・アイブズ、キャロル・ベイカー(彼女は存命)。

 「ベン・ハー」は翌1959年の製作ですから主演チャールトン・ヘストンはこの映画出演がキッカケでしょうか。チャック・コナーズも懐かしい。中学生の頃、TVで「ライフルマン」という連続シリーズがあってこれに主演、ライフルの弾込めで銃を振り回すしぐさ、みんな真似したものです。

 物語は英題「THE BIG COUNTRY」の通り、広大な西部で牧場を営む二つの一家があって、水場を巡ってお互い対立。片方の娘が東部へ行った時船乗りに惚れ、その男が婿となるべく西武の牧場にやって来るところから始まります。

 キャロルベイカーが牧場主の娘、その友人で学校の先生をしているのがジーン・シモンズ。彼女も近隣で唯一水場のある牧場の主、両一家に牛の水飲み場として提供しているけれど、両牧場主はそれを独り占めしたい。東部男はそれを見て彼流の解決策を考える(西部の粗と東部の知という対比)。

  両家の間に入って水場の権利をどちらにも一人占めさせない方法、学校の先生からビッグマディという水場のある牧場を買い取りどちらも利用出来るようにしようとする。そこに至るまで小競り合いがあり愛の行方が混迷し、死者も出る。

 まぁ、結末はお互いの対立が解けた事を暗示して終わるのですが、166分、2時間46分の大作でも途中投げ出さずに見られました。その理由何かなぁと考えるに、もうガチガチに一本筋が通って、小さなトラブルのエピソードの積み重ねも予定調和として観ていられたからなんでしょう。

 バール・アイブズの演ずるもう一方の牧場主、粗野なカウボーイ上がりながら男の生き方、美学を全うして強い印象を与えます(この演技でアカデミー助演男優賞受賞)。つまり汚い裏切りや背信で後味悪い結果を想定しなくても済みますから安心して映画に入り込めます。

 最後両一家の主同士が決闘をしてお互い倒れます。こじれた大元が消え去り、新しい世代が仕切り直して西部に次の時代が続いていくという筋の通ったストーリー。古き良き時代のお話、東映の高倉健演じるやくざ映画の美学にも通じるところがあります。

 西部は広く保安官は2~300キロも離れた所、法が通用しない所では自分を守るのは自分、無法が罷り通る混迷のカオスを避けようとすれば、力の強いものこそ人としての筋を通さなければならない、と、云うのもこの映画のテーマ。

 思うに映画というのは娯楽ではあるけれど、こういう人間として、何時の時代でも何処の国でも不変の常識、生き方を物語りにして説いています。映画に限らず日本ならば講談や浪花節、落語といった寄席の楽しみの中にもそれはありました。

 例えば嘘はいけないとか、盗むな、殺すな、威張るな、謙虚に、親を敬え、とか、庶民はこうした文化の広がりの中で人間としての規範を覚え、その積み重ねで日本という国の国柄を形作って来たんだと思います。今TV時代になってその辺はどうなんでしょうね。

 テーマがデカくなって手に負えなくなるからまた別途考えるとして、この映画の題名のビッグカントリーは、本来誰のものでもなくて、そこに住むネイティブが自然の恵みを得ながら暮らしていた所、そこに侵入者が現れ勝手み土地を切り取り所有権争いをしている。

 1958年当時ではそれに対する意識はみじんもなく、観ていた我々もそれを問題とする事はありませんでした。オーストラリアも英国移民は同じ事をして、オランダはインドネシアを支配して豊かさを維持し、仏、、独、西欧はアジア、アフリカを食い物にして来ました。

 日本も植民地支配をしたと何処かの国が言い募りますが、明らかに西欧のそれとは異質ですね。大体食い物にしていない。日本人の税金を注ぎ込んでインフラを整備し国力を上げようとしています。結局赤字で終わっています。西欧植民地にそんな所はありません。

 冷静に判断されると西欧の搾取構造が露見するので日本も植民地支配で酷い事をしたとする方が都合がいい。そんな背景もあって悪者にされっ放しな所もあるのでしょう。それに乗っかって特亜は日本をいつまでもしつこく非難しています。

 そのくせ中国など国力が付いて来たら腕力を持って近隣諸国への侵略を始めていますね。日本を批判する資格などないんだけれど、そんな理屈が通る相手ではないからその横暴に抗しなければ蚕食されてしまいます。その手立てが集団的自衛権。

 安倍総理が何回も繰り返す様に、日本一国では戦えないからみんなで力を合わせよう、と云ってるのに反対する野党。憲法違反だの戦争法案だの目の前の脅威に目を背けて屁理屈をかましています。相手の力に抗する実力がなければ日本は中国の自治区になってしまいます。

 西部の荒くれどもの争いは東部の紳士が納めたけれど、東部の紳士は戦わずそうしたのではなく話を付ける前提に見えない所で実力を示しています(観客には判る)。武力の背景無しに9条、平和を説いたって相手は鼻で笑い痛めつけに来ます。それがチベット、ウイグルでの現実。

 昨日の参議院特別委員会の中継、安保法案公聴会に出た野党推薦委員の発言、学者や学生が空論を云っている間にも中国は南シナ海を埋め滑走路を作り尖閣派遣の大型船舶を用意し、侵攻の手はずを整えています。目の前の脅威をしっかり見なくてはイカンでしょう。

 映画の話が政治の話になって、まぁ、今は何を見聞きしてもそちらの方へ向いてしまいます。マスコミは反対勢ばかりを取り上げ日本中が反対するかのような世論誘導を行っていますが、賛成層も多数いる事をきっちり主張しておかなけりゃね。

 
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 数日前に撮ったキノコの写真、2~3日晴天が続いたら乾燥キノコになっていました。



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この記事へのコメント

北斗七星
2015年09月17日 10:50
今朝から国会に釘付けです。
一体この法案はどうなるのだろう。不安でたまりません。
一分一秒でも早く法案を可決しないと、我々の生活が脅かされる・・・そんな思いで観ています。
ひろびろさんは、この先をどう予想されますか?
ひろびろ
2015年09月17日 20:48
 夜7時のニュースで、特別委員会は通過して直ちに参議院に送られるという事。いずれにしても法案は通りますが、憲法9条というおまじないを安易に過信して現実を見て見ぬ振りをして来たツケはこれから払って行かなければなりません。まだ始まったばかり細部の詰めも必要だし安心しきってしまうには早すぎるでしょう。
 これから大事な事は、一部反日勢はほっといて、特亜に対し日本人は覚醒したんだという総意を強く相手に示す事ではないかと。それにしてもマスコミの反日振りを見るにつけネットがあって良かったと本当に思います。
 事態はジワジワとですが良くなりつつある様に思えます。結局国の行く末は国民次第でもあります。マスコミに負けず、小さな声でも上げて行けばこの先良くなりますよ。でも何とか間に合ったんじゃないんですか。
 コメント有難うございます。
北斗七星
2015年09月18日 12:20
わかりやすい解説 ありがとうございます。
ワイドショーのコメンテーターになって頂きたいです。
おかげさまで納得できました。
日本の平和維持を祈るばかりです。